KATO KC-1及びKU-1を車両のライトユニットで確認する
②TOMIX 麦球使用のライトユット
手持ちにTOMIXの補修パーツはないため、LED化されていない古い車両から外しました。
<92456> JR E501系通勤電車のライトユニット |
KATOとの相違点は、ランプと並列にコンデンサが接続されています。
コンデンサによって、給電点側とランプ側とでは電圧に差が出ると思われるため、両方を測定しました。
KU-1のダイヤル位置は 0 とし、KC-1のみを変化させた場合。(停車中のライト点灯なしに相当)
KC-1のダイヤル位置 | オシロスコープの波形 | オシロスコープに 表示された測定値 |
電子電圧計の読み | |
給電点側 | ランプ側 | |||
1.5 | 57.389Hz 13.800V |
1.5V | 4.5V | |
2 | 16.678kHz 13.600V |
7V | 11.7V | |
5 | ? 13.400V |
11.7V | 12.6V | |
7 | ? 13.400V |
13V | 13V | |
MAX | ? 13.400V |
13.8V | 13V |
このテストでは、ランプの異常発熱や異常に明るくなることはありませんでした。
KC-1のダイヤル位置は 0 とし、KU-1のみを変化させた場合。(停車中のライト点灯に相当)
KU-1のダイヤル位置 | オシロスコープの波形 | オシロスコープに 表示された測定値 |
電子電圧計の読み | |
給電点側 | ランプ側 | |||
1 | 22.130kHz 5.680V |
5V | 4.7V | |
1.2 | ? 11.200V |
10V | 9.8V | |
1.3 | 22.189kHz 14.600V |
12.7V | 12.5V | |
1.5 | ? 20.800V |
19V | 19V |
このテストでは、KU-1のダイヤルを少し回しただけで大きく電圧が変化しました。
1と2の目盛りの中間で19Vとなり、ランプが異常に明るく、かなりの発熱となりました。
したがって、1.5を超えての測定はランプ切れが予想されるので中止しました。
上記の結果からランプ切れが起こらないと思われるKU-1のダイヤル位置とし測定しました。
KU-1のダイヤル位置を 1 とし、KC-1のみを変化させました。(停車中のライト点灯と運転中に相当)
KC-1のダイヤル位置 | オシロスコープの波形 | オシロスコープに 表示された測定値 |
電子電圧計の読み | |
給電点側 | ランプ側 | |||
1.5 | 57.061Hz 14.600V |
7V | 7.5V | |
2 | ? 1.480V |
11V | 12.2V | |
5 | ? 13.200V |
12.5V | 12.5V | |
8 | ? 13.400V |
13.5V | 13V | |
MAX | ? 13.400V |
13.8V | 13V |
このテストでは、KC-1のダイヤルをMAXまで回すことができました。ただし、2以上だとランプがかなり熱くなります。
また、5を超えるとランプがかなり明るくなります。
次にKU-1のダイヤルを1.2とした場合も測定しました。
KC-1のダイヤル位置 | オシロスコープの波形 | オシロスコープに 表示された測定値 |
電子電圧計の読み | |
給電点側 | ランプ側 | |||
2 | 21.552kHz 15.200V |
12V | 12.5V | |
MAX | ? 13.200V |
13.8V | 13V |
KU-1のダイヤル1.2でKC-1はMAXまで回せましたが、ランプは異常に熱く、明るさも異常です。
KU-1のダイヤル1.3以上の測定はランプ切れとなる恐れがあるため行いませんでした。
測定値でkHzではなくHzの部分があります。誤記ではなく、Autoでの測定のためこのようになります。波形の、どの部分の
測定値かわからないのでコメントできません。
上記のテストから、TOMIXの麦球タイプの常点灯ライトユニット装着車にはKU-1は使えません。
どうしても、無理にでも使用する際はダイヤル1以下としKC-1のダイヤルは5以下です。ただし、発熱によるボディーの変形の恐れがあります。
*KU-1のダイヤル位置1.2、1.3の表現はかなりアバウトです。1と2の中間よりもかなり1に近いです。
下の写真はKU-1のダイヤルを1としてKC-1のダイヤルを2、5、MAXとした時のものです。
次ページではKATOのLED使用のライトユニットを予定しています。